簿記の名人 〜無料入門講座〜 | ||||||||||||||||
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勘定1 ☆勘定とは 勘定とは、取引により、増減する資産、負債、資本、収益、費用をわかりやす く記載した集計表をいい、以下のようなT字型のボックスの表です。 ※現金の勘定 (借方) 現 金 (貸方) ―――――――――――――――――――――― | | では、なぜ、勘定が必要なのか、わかりますか? 簿記は、収益、費用、資産、負債、資本の増加や減少(発生)を表すために記 録しますが、記録しただけでは、各科目がどれくらい増減したのか、すぐに、把握 できません。 そこで、勘定が活躍するのです。 具体的に見てみましょう。 以下の取引があったとします。 ・ 現金の期首(1/1)残高が1,000円 ・ 2/1 商品500円を買い入れ、代金は現金で支払った。 ・ 3/7 売掛金800円を現金で受け取った。 ・ 4/8 買掛金700円を現金で支払った。 ・ 8/8 商品2,000円を販売し、代金は現金で受け取った。 その場合の仕訳は以下のとおりとなります。 (みなさんも仕訳をしてください。)) (借方)仕入 500 / (貸方)現金 500 (借方)現金 800 / (貸方)売掛金 800 (借方)買掛金 700 / (貸方)現金 700 (借方)現金 2,000 / (貸方)売上 2,000 次に、この仕訳の結果を勘定に記載していきます。 (これを転記といいます。) 現金を例にします。 現金は、資産なので、借方は資産の増加、貸方は資産の減少 ですよね。 (借方) 資 産 (貸方) ―――――――――――――――――――――――― 増加(+) | 減少(−) よって、現金を転記すると、以下のとおりとなります。 (転記の際、日付と相手勘定科目も記載します。) 現 金 ―――――――――――――――――――――――― 1/1 期首残高 1,000 | 2/1 仕入 500 3/7 売掛金 800 | 4/8 買掛金 700 8/8 売上 2,000 | 勘定を作成することで、8/8の現金残高は、2,600円と即座に 把握できます。 ※借方と貸方の差額が現金の残高となる。 (1,000+800+2,000)−(500+700)= 2,600 最後に勘定に関係する用語を紹介します。 ☆勘定科目とは 勘定科目とは、資産、負債、資本、収益、費用の具体的な内容 を表したものです。 先ほどから、例としている「現金」は資産の勘定科目の一つです。 ☆総勘定元帳とは 総勘定元帳とは、すべての勘定を記載し、管理している帳簿です。 単に元帳とも呼びます。 |