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現金預金 ☆現金とは(勘定科目でいう現金とは) 現金とはお金(硬貨や紙幣)のことですが、お金の他にも、通貨と同様に流 通され、直ぐに換金可能である通貨代用証券も含まれます。 通貨代用証券には、預金小切手、送金小切手、他人振出小切手、郵便為 替証書、配当金領収書、期限の到来した公社債の利札などがあります。 ☆現金預金とは(勘定科目でいう現金預金とは) 現金預金とは、現金と預金をひとまとめにしたものです。 具体的には、現金に預金(普通預金、当座預金、別段預金、普通預金など) をまとめます。 貸借対照表では、通常、現金と当座預金というように別の勘定科目で表示す ることは現金預金として表示することが一般的です。 ☆小口現金とは(勘定科目でいう小口現金とは) 小口現金とは、会社内の一定の部署(課)等で個別に管理・保管している現金 のことをいいます。 現金と小口現金を区別する理由は、現金の管理を効率的に行うためです。 例えば、大きな会社が、現金預金勘定のみで、日々の現金や預金を管理する と、日々、経費を支出している部署がいくら現金を保管しているのか、帳簿上と実 際の現金有高が同じであるのか管理することが困難です。 しかし、現金の一部を小口現金として区別し、一定期間の支払いを小口現金を 増減することで管理すれば、この問題が解消します。 具体的には、小口現金を100,000円として、定額資金前渡法(インプレスト・シ ステム)※1を採用している会社を例として、会計処理及び小口現金を利用する メリットを説明します。 1 9月1日 経理部は、用度係に小口現金として100,000円小切手を振り出して渡した。 2 9月1日〜30日 用度係は、電車賃5,000円、消耗品7,000円、電話代10,000円支払った。 3 10月2日 用度係は、経理部に上記の支払明細を提出した。 4 10月3日 経理部は、用度係へ22,000円現金で渡した。 【仕訳】 1 (借方)小口現金 100,000 / (貸方)当座預金 100,000 2 仕訳なし (経理部は、用度係の取引を把握していないため仕訳なし) (用度係は、後日支払明細を経理部へ提出するために、取引額を現金出納帳 に記載し、管理する。) 3 (借方)交通費 5,000 / (貸方)小口現金 22,000 消耗品費 7,000 通信費 10,000 4 (借方) 小口現金 22,000 / (貸方)現金 22,000 このように、経理部が用度係に現金預金を支払ったとき、または用度係からの 支払報告があった場合に仕訳をします。 そのことで、日々支払われた経費を個別に仕訳することなく、一定期 間(9月分) をまとめて仕訳することで事務の効率化が図れます。 また、用度係は、日々の現金有高と現金出納帳の有高を管理すること で、現金 が適切に管理できます。 ※1 定額資金前渡法(インプレスト・システム)とは、ある部署(用度係など)にお いて、一定期間に必要な金額を見積もり、その金額を前渡して、一定期間の末 にその部署から実際の支払い金額の報告を受け、補充していく方法。 |