ニューヨーク  簿記の名人 〜無料入門講座〜 
HOME 最新ニュース ブログ お問い合わせ リンク集
 
メニュー
     
 ・ はじめに
 ・ 講座1
   (簿記の基本原理)
 ・ 講座2
   (諸取引の処理)
 ・ 講座3
   (決算)
 ・ 問題
 ・ 勘定科目
 ・ 用語集
 ・ 資格取得の秘訣
 ・ おすすめ書籍
 ・ コラム
 ・ Q&A
 ・ その他


 

 ・HOME > 講座2 > 現金預金

                      現金預金


    ☆現金とは(勘定科目でいう現金とは)

     現金とはお金(硬貨や紙幣)のことですが、お金の他にも、通貨と同様に流
    通され、直ぐに換金可能である通貨代用証券も含まれます。
     通貨代用証券には、預金小切手、送金小切手、他人振出小切手、郵便為
    替証書、配当金領収書、期限の到来した公社債の利札などがあります。
  
  
    ☆現金預金とは(勘定科目でいう現金預金とは)
  
     現金預金とは、現金と預金をひとまとめにしたものです。
     具体的には、現金に預金(普通預金、当座預金、別段預金、普通預金など)
    をまとめます。
     貸借対照表では、通常、現金と当座預金というように別の勘定科目で表示す
    ることは現金預金として表示することが一般的です。


    ☆小口現金とは(勘定科目でいう小口現金とは)
  
     小口現金とは、会社内の一定の部署(課)等で個別に管理・保管している現金
    のことをいいます。
     現金と小口現金を区別する理由は、現金の管理を効率的に行うためです。
     例えば、大きな会社が、現金預金勘定のみで、日々の現金や預金を管理する
    と、日々、経費を支出している部署がいくら現金を保管しているのか、帳簿上と実
    際の現金有高が同じであるのか管理することが困難です。
     しかし、現金の一部を小口現金として区別し、一定期間の支払いを小口現金を
    増減することで管理すれば、この問題が解消します。

     具体的には、小口現金を100,000円として、定額資金前渡法(インプレスト・シ
    ステム)※1を採用している会社を例として、会計処理及び小口現金を利用する
    メリットを説明します。

        
    1 9月1日
      経理部は、用度係に小口現金として100,000円小切手を振り出して渡した。
 
    2 9月1日〜30日
      用度係は、電車賃5,000円、消耗品7,000円、電話代10,000円支払った。
  
    3 10月2日
      用度係は、経理部に上記の支払明細を提出した。

    4 10月3日
      経理部は、用度係へ22,000円現金で渡した。 
     
    
    【仕訳】


    1 (借方)小口現金 100,000  / (貸方)当座預金 100,000

    2 仕訳なし
      (経理部は、用度係の取引を把握していないため仕訳なし)
      (用度係は、後日支払明細を経理部へ提出するために、取引額を現金出納帳
     に記載し、管理する。)
   
    3 (借方)交通費   5,000   / (貸方)小口現金 22,000
         消耗品費  7,000
         通信費  10,000

    4 (借方) 小口現金 22,000  / (貸方)現金 22,000


     このように、経理部が用度係に現金預金を支払ったとき、または用度係からの
   支払報告があった場合に仕訳をします。

     そのことで、日々支払われた経費を個別に仕訳することなく、一定期 間(9月分)
   をまとめて仕訳することで事務の効率化が図れます。

     また、用度係は、日々の現金有高と現金出納帳の有高を管理すること で、現金
   が適切に管理できます。
                           
    
    ※1 定額資金前渡法(インプレスト・システム)とは、ある部署(用度係など)にお
      いて、一定期間に必要な金額を見積もり、その金額を前渡して、一定期間の末
      にその部署から実際の支払い金額の報告を受け、補充していく方法。

   





※クリックすると機能します。(IEのみ)

簿記の名人のホームページはリンクフリーです。

Copyright2008(C) bokinomeijin/all rights reserved